2008年4月25日金曜日

黄金週間と赤ん坊の笑み

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そうなんだよ、世間ではゴールデンウィークとかで、
皆さん旅行とかバカンスとかなので、
私みたいなアレな人は、最も旅行に適さない時期なんですけれども、
よりによってこの時期に旅行に行きそうです。
しかも、日本の秘境百選に選ばれるような場所で、
かつ観光向きじゃないマニアックなところ。
いや、今から宿とかチケットとか取れて、
かつ体調が良かったらなんだけれども。

そこでしか造られない特殊で希少な焼酎があって、
それを買付けに行くっていうミッション的な観光的なアレなんだけれども。
しばらくコメントの反映やレスが滞るかもしれませんが、
それが滞っていない今の状態のほうが稀有な状態って事で。

もちろん帰ってきたら旅行のレポ書きます。



関係ないけれども、
この可愛らしい赤ん坊は私です。
特に意味は無い。

この先に待ち構えている大いなる苦悩と、ほんの一握りの喜びも知らずに。

2008年4月23日水曜日

バーチャル氷窟ツアー!

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今日は『Ice caving』。
氷窟ツアーを紹介しましょう。

記事中の価格その他は2006年4月当時のものです。
ご理解のほどを。


決して、体調が悪くて一日寝ていたので、
ネタが無いから昔の旅行記をリライトしているなとか、
そういう事を言う人はアレです。

SvalbardのLongyearbyenにある各ホテル・ゲストハウスで、
各種アクティビティの申し込みが出来ます。
アクティビティを利用しないって事は、
自力で対北極熊用ライフル銃を持って出歩かなきゃ行けないので、
アクティビティを申し込みましょう。
SvalbardのLongyearbyenってなに?って人は、
こちらの記事を参照してみてください。
読み方はスヴァールバルのロングイェールビーン。


Ice cavingは690ノルウェークローネ
長ネギが一本63クローネするこの町では、
格安のアクティビティの一つです。
ネギ11本分の値段ですから。
というか、植物の育つ場所じゃないので、
生鮮食品はやたら高いってことで、
アクティビティが安いのではなく、ネギが高いのですけどねw
じゃまず、ホテルの人に聞いて、または送ってもらって、
待ち合わせ場所に行きましょう。



私は全裸でしたが、防寒具やブーツ、ライト付きヘルメットが貸し出されます。
この赤い雪上車に乗って氷窟まで行きます。
キャタピラですね。
坂が急すぎて、客が乗っていると重くて登れないと、
全員下ろされた時に撮った写真ですw




さて。
氷窟の入り口に着きました。
雪で埋まらないように、普段は板で塞いであります。



ロープを伝って降りるような場所や縄梯子もあります。
匍匐前進で進む場所、半分の人はコケる場所、けっこう危険。
意外とヘヴィーで汗だくですが、ヘッドライトが無ければ真っ暗ですが、
周りはとても美しい氷の世界。
感動。



この氷の透明度、巨大さ、造形の美しさ・・・
ただ、こんな極北の島に日本人はいません。
ガイドさんは英語も喋れるけど、
ノルウェー語で話す事も多いです。
ノルウェー語ぜんぜん解らない私のような人は、
解らないことがあったら、気後れせずに英語で聞きましょう。



彼はドイツ人。
10人くらいのツアーでしたが、
ドイツ人一人、日本人一人、後はノルウェー人でした。

私も簡単なドイツ語なら話せるし、
ノルウェー語解らない人同士でけっこう彼とは話しました。



空気中の水分が凍って、花のようになってます。
でも、恐ろしく長い年月をかけて成長するらしいので、
触るなと注意されます。



写真はクリックすることで多少は大きくなりましょう。



つるつるすべる氷の床の上、
転びながらも写真を撮りました。



氷柱が上下からの伸びています。
いつかくっつくのかな、これ。
こういうのが、何十年何百年かけて成長していくのって、
とても貴重で素敵な事です。
これは、かけがえの無い光景。

でも、地球温暖化の影響で氷とか溶けてきてるって言うのも聞くし・・・
この記事を読んで「私も行こう!」という人がいても、
実際に行ったら、もう融けてなくなっているかもしれない。

地球環境を守るって、
どうしたらいいんだろう・・・・
自分で何かできることってあるのかなぁ・・・
これから、改善されるのかなぁ・・・・



地下20メートル。最深部。

みんなで温かいコーヒーを飲み、ビスケットを食べます。
インスタントコーヒーでも、こういう場所で飲むコーヒーは格別です。


という事で、だいたい3~4時間のアクティビティ。
貴重な体験が出来ますよ。
みなさん、振るって御参加ください。





Europe,Norway,Svalbard,Spitsbergen,Longyearbyen,Arctic,activity,Ice caving,ecology,tourism, global warming

2008年4月22日火曜日

コメント投稿の方法

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最近「味噌のブログにコメントできねー」というお話がちらほら。
自分では何度か試してみて、コメントできているのですが、
某所のブログに比べると面倒という気もしないでもないのでアレです。

コメントの投稿方法をここにアレしておきます。




ともかく、記事の下のほうに"0 コメント"と書かれているリンクがあります。
コメントの前の数字はコメント数。ここをクリックしてください。



コメント投稿フォームにコメントを入れてください。
気軽に。



文字認証です。スクリプト等での自動投稿を防止するものです。
たいてい小文字です。
読みにくい場合はリロードをすれば、別のパターンになるので、
投稿したコメントをコピーしておいてリロードしてみてください。



googleのアカウントをお持ちの場合、お持ちで無い場合など色々あると思います。
たいてい無いと思いますので、「名前/URL」を選択し、
ハンドルネームと、お持ちの場合はWebやブログのURLを入力してください。



んで、"コメントを公開"を押してください。
とりあえずコメントの入力は完了ですが、
すぐ反映するわけではないのです。



ブログ所有者(この場合は私)が、後々管理画面を確認し、
コメントの公開/非公開を確認します。荒らし対策のためです。

私が確認しなければいけないので、気がつけばすぐに反映するようにしていますが、
コメントを投稿してから1日くらいたたないとコメントが反映しない場合もあります。


大変お手数でご迷惑おかけいたしますが、
大体こんな感じでコメント投稿が出来る(はず)です。
なんかテストとかがんがんコメントしてみてください。

よろしくおながいいします。

2008年4月20日日曜日

憎しみの連鎖

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んでさ、やはりコンテンツがアダノレト関係でもないのに、
検索ワードがアダノレト向けに偏っているっていうのは問題なわけで、
それはそれ自業自得なのだけれども、
しばらくは他の記事でもUPしようかなということで、
スバールバル編をまずスタート。
その後はオーストラリア編や未完のドイツ編、北欧編、アイルランド編など、
まあ書かなきゃいけないことはたくさんあるのだけれども、
おなかが痛い。

書きたい記事は山ほどあって、
それこそ日常の雑事から、本屋にレモンを置いてきた話やら、
アマゾンのリンクを張りつつ鼻毛カッターの使用感の話とか、
色々あるんだけど、まあいまだに結構体調が悪くて、アレです。
ぐったりです。



美容院に行かなきゃいけないんだけれども、
体調が整わないなぁ。パーマかけようかなぁ。
どうも調子が悪いんだよなぁ・・・

右足が痛いとかばって歩いていると、左足をくじいたりする。
なんとかこういう負の連鎖は止めなきゃいけないのだ。

北緯78度の街Longyearbyenから愛を込めて。

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2006年4月25日から29日まで、
私はノルウェー領スヴァールバル諸島スピッツベルゲン島の、
ロングイェールビーン付近を旅行しました。
北緯78度。世界最北の町です。
大変意義深い、そして色々な意味で大変な旅行でした。
拙い文章と写真ですが、Longyearbyenのホテルの一室から更新した記事のリライトです。
一読していただけると幸い。

記事中の価格その他は当時のものです。
ご理解のほどを。




大きな地図で見る


デンマーク~スウェーデン~ノルウェーと電車とバスで移動、
北極圏最大の街トロムソから飛行機で1時間30分。
スヴァールバル諸島のLongyearbyenの空港に着いたのが2006年4月25日。

Longyearbyenの日本語表記ってどんなのが適切なのかな。
ヤンマイエンとかロングイヤービエンとかロングイェールビーンとか。
一応Wikipediaではロングイェールビーンって表記ですね。
じゃ、まあアレです。

北緯78度。南極の昭和基地より高緯度。
ある意味、地球最北の街です。
(もう少し北に科学者のみが一時的に住む村とかあります。
でも、グリーンランドやカナダよりずっと北)
人口より北極熊が多い島。
スヴァールバル条約のおかげで日本人がビザ無しで滞在出来、
許可無くても経済活動(日本料理店を開いたり会社を設立したり)をできる、特殊な場所。
東京まで6830km。
大変な所まで来ちゃったなぁ・・・
24時間青空だし・・・



ゲストハウスにチェックイン。
シングルが無いと言われ凹んでいたのですが、
4人部屋に一人きり。シングルと同じだし、安いし。
で、定番。近所の探索。

銀行一つ、ATM一つ、郵便局一つ、
お土産屋複数、レストランは確認できたので三つ。
スポーツショップや衣服関連の店。
食料品や酒が売っているスーパー。
酒とかハムとかを買い込んで、散歩とか。

自力で歩いていける範囲にはスノーモービルとか車とかウヨウヨしているので、
北極熊なんていねぇよ、とのこと。
まあ、そんなもんなんでしょうね。

ゲストハウスの裏手の窓の外に白熊の足跡が通っているんですけど、
誰かの冗談・・・かと思いました・・・



スノーモービルと猟銃(外出時は銃の携帯が推奨!)をレンタルして、
自力で遊びまわるのも可能なようですが、
基本的には何かのアクティビティーに参加するのが定番のようです。
おっかなくて出歩けないもんね、そんなの。
三泊四日で参加したアクティビティーは三つ。


・Coal Mine No. 3
スヴァールバルにはいくつか炭鉱があります。
それこそ昔の手掘りから、コンピューター制御での最新のものまで。
今回は手掘りのもの『三番炭鉱』を見学。
誇りっぽいしメタンガスが発生するため携帯やカメラは持ち込み不可。
防寒具やヘルメットは貸し出されて590NOK
でも、スヴァールバルの歴史や炭鉱の様子など、
見所満載です。お勧め。

Coal Mine No. 3に関しては、別記事で個別にレポートしております。

・Dog sledge
犬橇。イヌゾリ。
四つんばいのメスイヌどもを縄で括って乗っかりました。
屋外で。
もう、犬達が可愛いのなんの。
写真とか撮るとハァハァ言っていました。
風を切って走る犬橇は爽快。

ただ、コンディションは、勤続三年のガイド曰く『最悪』
5月中旬並みというよく解らない暖かさが続き、
海沿いは雪が溶けかけていたのです。
ガイドさん立ち往生。吠える犬達。暴走する橇。
私は橇から投げ出され、シャーベット状になった北極海に投げ出されました。
シャーベット状だと、掴む所無いので、浮き上がらないんですよ。
どうすれば助かるか考えていると沈むし。
久々に死ぬかと思いました。
これも防寒具等貸し出しで890NOK



でも、アクシデント以外はとても快適。
死にそうになったけど、びしょぬれで帰りましたが、私は好きです。
スノーモービル派と犬橇派に分かれそうですが、
まあ、良し悪しらしいです。


Dog sledgeに関しては、別記事で個別にレポートしております。

・Ice caving
川口浩探検隊世代にはたまらない氷窟探索。
実はこれ、目当ての一つでした。素敵やん?
匍匐前進やら何やらで汗だくになりながら、地下20mくらいまで。
いやぁ、幻想的。思ったより寒くない。




ただ、どう頑張ってもコケるのでカメラ等の破損に注意。
防寒具等の装備と最深部でのコーヒーとクッキーが出て690NOK
参加したおばちゃんなんてひーひー言ってました。
結構ハード。
Ice cavingに関しては、別記事で個別にレポートしております。



ここまで読んで気がついたと思うけど、どのアクティビティーも高価です。
スノーモービルで二日とか行ったら結構な値段になります。
バックパッカーがふらふら流れ着いて安宿で自炊してってやっても、
どうも安く楽しめる場所ではなさそうです。
でも、ヨーロピアンにとっては手軽な『秘境』です。
リタイアした中年老年の人々が遊びに来る場所かもしれません。

私が空港に着いた時、ちょうど帰るという日本人三人に遭遇。
彼らは○○○側の○○に行き○○をチャーターして、
北極点まで行ったそうです。
なるほど○○○なら金を出せば原潜にでも乗せてくれそうですものね。
その手があったかぁ・・・
それはいつかまた別の機会にw





あ、そうそう。

北極熊には遭遇しませんでしたが、
もっとレアモノを激写しました。
それはまた別の記事で。





日本語のガイドブックがいまだ存在しない街。 
そもそもノルウェー語が解らない私達にはちょっとアレです。
かなり詳しく色々メモったりしてきたのですが、
全部を記載するのは大変です。
これからアクティビティや写真などを徐々に記事にしていきます。

もしスヴァールバルに行かれる酔狂な方がいたら、
相談くらいには乗るかも、ですw



Europe,Norway,Svalbard,Spitsbergen,Longyearbyen,Arctic,activity,tourism

2008年4月18日金曜日

My life is brilliant.

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そうなんですよ。気がついたのですが、
あの島ばかりを取り扱うと、
検索ワードがアダルツ方面に偏るのですね。

まあ、
しょうがないのでカナマラ祭の記事でもリライトして掲載しようと思ったのですが、
それはそれもう少し信頼関係が出来てからでもいいので、
アレです、今年は行きそびれました。

この場合の信頼関係って、誰との?

ブログを続けでもう何年になるのかな。
毎年同じ祭り、同じイベントに参加することもあるので、
年毎の差異を記述していくのも楽しそうだけれども、
まあ似たような記事になりそうな気もしないでもないのでアレです。


写真は松尾さんと。


体調不良とか色々あって、
大掛かりなアレはしばらく持ち越し。
決戦は5月といったところでしょうか。
がんばらなければいけませんが、でも、
眠れなくなるような事ではなのです。
私には考えがあるからね。

心配かけてすみません。

2008年4月16日水曜日

ダイエットコークにまつわるエトセトラ

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 そもそも私はコーラが無いと生きていけない人なのです。コーラといっても色々あるのですが、具体的にはダイエットコーク(現:ノーカロリー コカ・コーラ)が無いと死にます。即死です。ここ20年くらい、毎日2リットルくらい欠かさず飲んでいて、ノンアルコールだったらコーラ以外から水分を取ること自体が稀です。先月は入院中に絶対安静でグルグル巻きにされていましたが、吸飲みにコーラ入れて看護士さんに飲ませてもらっていたし、以前バイクで事故った時は、シュワーって炭酸のはじける音がしていましたよ、傷口から。

 ZEROは甘いし、Nexは薄く感じる。私にはダイエットコーク(現:ノーカロリー コカ・コーラw)が一番しっくり来るのです。清涼感、コク、キレ、喉越し。どれもかけがえが無いものです。
 体に悪い?地底人と同じで、都市伝説でしょ。医者には血液サラサラ脳もツルツルだって言われていますよ。

 ところが、コカ・コーラはZEROを売り出しているようだし、ペプシはNexで安売り攻勢に出ているので、ダイエットコークが店舗から消えつつあります。ああ、切ない。
 もともとダイエットコークは田舎であればあるほど見受けられない商品でした。最近は首都圏でもあまりない。山手線県内ならまだあるけど、新宿から30分の私の最寄の駅付近にはスーパーが3件、コンビニが数件で、それはそれそんなに田舎でもないのですが、もうダイエットコークの1.5Lは売っていません。先月までは売っていたのですけどね。500mlですら、一軒のスーパーのみ148円で売っていて、他店は徐々に取り扱わなくなってきています。半年前まではどこでも買えたのに。もう、涙目。

 そんな昨今、アマゾンでコーラを売っているのを発見しました。すげえぜアマゾン。1500円以上なら送料無料だし、そもそも多少値引きがしてあって、1.5Lで194~222円くらい。スーパーの安売りでも1.5Lで198円が限度だろうから、物によってはコンビニで定価で買うよりも、スーパーの安売りで買うよりも安いかもね。通販なら重いの家まで運ばなくてすむし、玄関で受け取る時だけちょっと服を着ればいいので、買い物に行くより楽。






 ピザとコーク。自宅警備員はこれに限る。


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エロマンガのカオリ。

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さて、バヌアツ共和国エロマンガ島に到着。


宿の主M(仮名)は翌朝帰ってきました。
村の名士の老人。
テレホンカード売りと宿の経営が生業。

Mは村の将来を案じていて、
日本人の観光客が沢山来て欲しいので、
楽しんでいって欲しいとの事。
で、インターネットでエロマンガの宣伝をして欲しいとのこと。

illi _| ̄|○ illi

どうして客に頼むのかね、それ。



アクティビティを何か用意するか聞かれたので、
どんなのが有るか聞いてみた。
Kauri(カオリ)ツリーと、洞窟と、くらいなものらしい。

そもそもカオリツリーがどんなものか解らないけど、
珍しい木らしく、エロマンガにしか無い珍しい種類らしい。 本当?
でも、行ってみる事にしました。暇だしw


雇ったガイドは二人。
昼食と水を持ってくれる青年と、英語の達者なおばさん。

英語の達者なおばさんは、これから通過する地域の地主の娘でも有るし、
インテリで海外旅行を数度しているブルジョワジー。
私の北アイルランド訛りの英語でも話しやすいこのおばさんに、
エロマンガ島のことや歴史を色々聞きました。

お互い英語のネイティブスピーカーでもないし、
メモしつつ話を聞いたわけではないので、
正確なアレじゃないかもしれませんが、ご留意を。



片手で荷物を持ち、片手に大きなナイフを持ち、ブッシュを切り開く青年。
島の反対側のIpotaまで、健全な男子なら6時間で行き着けるというこの道。
十数年前、某国の会社が木材を運び出す為に作った道。
現在は木材も無くなり、会社も引き上げ、道も荒れ、
代わりに植えていった松が育ち始めているけど、
もう、森はスポイルされてしまったとの事。

この場合、スポイルってどう訳したらいいのかな。

エロマンガ島には毒の有る昆虫や蛇や怖い獣もいないけど、
そのかわり何も無い。
荒れた土地が有るだけ。
搾取されるだけされた跡が残っているだけ。

土は赤い。
見慣れないくらい赤い。
よく考えないと、どこの星にいるか解らなくなるほど、赤黒い。
ところどころ白い土があって、
昔、現地の人が「私達の肌が赤黒いのは土のせいだ」とか考えて、
白い土を食べた事もあったそうです。

「私は食べなかったけどね」って、おばさんが笑っていましたが・・・



もっと昔、もっと昔。
エロマンガ島は上質な白檀の自生する豊かな島でした。
「部族の争いで負けた人」を食べるのではなく、
食べたいので人を飼育して食べる、なんていう独自な文化があったり (^_^;)

食人なんていうと今の日本では「えー!」って思うかもしれないけど、
そういう文化だったんだし、文化に優劣なんて無いから、
それはそれ。誰も文句は言えない。


ですが、島には人もいて、資源もあって、そこに来る人々もいる。

西洋から宣教師や商人がやってくるようになりました。
宣教師は西洋の価値観と伝染病を持ってきました。
商人は略奪まがいに白檀を伐採していきました。
オーストラリア開拓のための奴隷狩りで健康な人々は連れ去られ、
伝染病で人々が亡くなっても「過去の食人の報い」とされ、
最盛期には一万人はいた島の人口は5%以下まで減少したそうです。
40人の教室で生き残れるの2人以下。
バトルロワイアル並みの生存率。
それが現実のエロマンガ島の歴史。

残った人々では文化の伝承もへったくれもなく。
観光資源も無い、独自の文化も無い、
ただ貧しいだけの島が出来上がったのです。

ただ、荒れた土地と、海辺に小さな村が幾つか。



Wikiのこの辺とかも参考にしてみてください。
2002年にエロマンガ島に訪れた人のサイトによると、
2002年当時の人口が1500人だったらしいです。
Mが言うには、現在は人口7000人位になっていると言う事ですが、
そのほとんどが子供だと言っていました。
2002年以降に産まれた子供達なんだろうね、そういう事は。
確かに村を歩くと小さな子供ばかり。

「この島の人たちは怠け者だから働かないのよ」と、
おばさんは言うけれど・・・

子供達を養う経済的余裕は無さそう。
どうするんだろ。

ボランティアが建てていった学校は有る。
その辺に果物は生えているので飢える事は無さそう。
ただ、それだけ。
一日中、村の中を散歩している。

貴重な観光資源で珍しいらしいカオリツリーも、
往復で5時間も歩いていったのに、
伐採されたり記念に名前を彫られたりで散々。
なにがどう珍しいか、私には解らないので、
大きい木だなぁっていうのが感想。
成人男性が11人いれば手を繋いで囲めるくらいの大きさだそうです。



Mが作ってくれたサンドイッチで昼食。
暑いし道は険しいし、疲れた。
果物アレルギーなんですって言うの忘れたなぁって思いながら、
ペットボトルに入っているレモネードを飲んだのですが、
レモネードに見えたそれは、実はレモネードじゃなくて腐った雨水でした。

これ以降、二週間以上、私は下痢に悩まされる事になります。

カオリツリーの内側は樹脂になっていて、蝋燭に使えるらしいです。



Mは子供達に「ツーリズムとホスピタリティを教えて、観光客を呼ぶ」と言っていました。
何度も何度もMはその事を私に話します。
私はただの客なのに。


この愛らしい人々、目の当たりにすると心配になるのに、
でも私にはなにも出来ない・・・


エロマンガ事情を知れば知るほど、
凹み気味な感じです。
そして、
その後ますます凹んでいく事になります。

2008年4月15日火曜日

エロマンガの夜。

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謎のツアーエージェントPは、
「エロマンガ島ではアッピがホテルに連れて行く」とかのたまわっていたけど、
アッピなんて人はそもそもいないので途方にくれていました。
困る私を見て、エロマンガの空港にたむろしていた人々がなにやら協議をしています。
しかもそれが悪意なく、
私に良かれと思ってしてくれているであろう雰囲気は漂っていたのでした。
現地の人々:「心配するな。この車に乗れ」

よくよく考えても、空港に有るのはTOYOTAのトラック一台と野犬の群れと蠅。
どこかに移動するとしたら、この車に乗らなきゃいけない。
上空から、この近隣に村落が無いことは確認済。
私:「でも、私はアッピのホテルに予約をしているので行かなければいけない」
現地の人々:「アッピじゃないけど、この島に宿泊設備は一つしかないよ。」
私:「へ?マジ?じゃ、この車は、そこも寄る?」
現地の人々:「もちろん!さ、乗れ!」
なんにしても、バヌアツのカスタムビレッジ(伝統的集落)の有る付近を、
一人で出歩くのは命の危険がトラブルが起こりかねないし、危険。
そもそも宿の場所もわからない。
車に載ってその宿泊施設に行くしかない。
もう選択肢はここに残るか行くかしかない。
思い切って知らない人の車に乗せてもらいました。
15分くらいこんな感じの道を走るトラック。



道にそって集落なし。
これから行く集落の為の空港なのかな、
なんて考えていました。

着いたのはUponkgor村。
エロマンガ島随一の大きな村。その村の唯一のゲストハウスが、
エロマンガで唯一つのAccommodationらしい。
(この時点ではそう思っていました)

さて。宿に行くともちろんバナナの葉で出来たキッチン。
部屋はコンクリートのブロックとガラスで出来ているので立派?
ゲストハウスには娘さん一人。お留守番。
「三泊する日本人の味噌maxさんですよね?」と聞かれる。
予約出来てる?
宿の人もアッピを知らないの?
で、アッピって誰だったんだ?

宿の主M(仮名)は明日になれば帰ってくるのでアクティビティも用意できるらしい。
ならば今日は暇。
村の探索でもしようと思いました。



観光客、特にアジア人は珍しいらしく、
道行く人全てが手を振ってきたり、興味津々だったりします。
自己紹介をしてくる人も多かったです。
かならず「日本人?」って聞かれます。
韓国人や中国人はここまで観光に来ないようです。

ゲストハウスのゲストノートの書き込みは9割9分欧米人。
でも、過去数名の日本人らしき名前がありました。

後に聞いたのですが、
M曰く、日本人は本当に数名しか訪れていないとのことですが・・・
はて・・・



Uponkgor村は川の縁に発達した村のようです。
人口400人程とのこと。村民達の主な収入源は「ガーデニング」との事でしたが・・・
平日の昼間から誰も働いている気配は感じられませんでした・・・
農業とか、牧畜じゃなくて、ガーデニングなんですね・・・・

Uponkgorって、どういう発音なんだろう・・・



川で洗濯をしているようですが、水も汲んでいるようです。
昔は井戸が有った形跡が有るので、
ボランティアが掘っていったのでしょう。

でも、今は使えていないようです、井戸。



落書き。
エロマンガ唯一の漫画かも。

何も無いだけあって、空はきれい。
でも、椰子の木が高いので、木の下を歩くときは注意。
椰子の実が落ちて頭に当たったら即死しかねません。
椰子の木の下は歩くなといわれました。




もちろんエロマンガ島だからと言って、
エロマンガらしい展開(謎w)が有るとは思っていませんでしたが、
なんか印象に薄い村。
良くも悪くも、なんにもない貧しいだけの辺境の村(失礼)って感じ。
この時点では、そんな暢気な感想しか浮かびませんでした。
その夜は娘さんが作ってくれた晩御飯を食べ、ぐっすり睡眠。

この日が、エロマンガで最良の日でした。
この日以降は、アレでした。


今後、この村の環境や経済的状況や歴史を知るにつれ、
凹む記述が増えていきますよ。

illi _| ̄|○ illi

2008年4月14日月曜日

Why This Sudden Change of Mind ?

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もうなにがなにやら手術後は体力が無くて、
とりあえずは散歩からって事で明治神宮のあたりから、
新宿に向かって歩いていったのが、昨日。
人ゴミ慣れしておかないとだめだ。
小雨ぱらつく。
もし、いつか本を出すことがあるとしたらここから出したいって思う、
河出書房新社の前あたりでフリマを発見して、
いくつか本を買ったり、服を眺めたり。
クレープを食べながら新宿へ歩き、
昼間からあいている安い居酒屋で本を読んでいると、
友人から電話。歌舞伎町で飲んでいるということ。
合流して、別れて、帰って。
あきれるほどスタミナが無い。
最寄の駅まで行くのに息が切れる。
牛ランプ肉がやたら安かったので、
大量に買って家で焼いてみる。
赤ワインで流し込んでみる。
あんなに嫌いだった肉も、
他人が見たらあきれるくらい食べれるようになった。

なんかそろそろ、色々変えなきゃいけなくて、
下準備を始めています。
生活の色々が変わっていく。
住所も変わればアレも換わる。
様々な事柄や感情や物の出入りする量と経路も大幅に変わるし、
考え方も価値観も変えていかなければいけない。
なにが良くてなにが悪いという区別が無いことなので、
順応できるかどうかだけが心配。
とりあえず健康にこしたことはないんだろうな。
世界がひっくり返ろうが、私は一人、最善を尽くす。



Japan,daily life,steak,healthy,turning point of life

夢のエロマンガ島上陸!

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子供の頃、
地図帳を見て「こんな場所、行ってみたいねー!」なんて、
話したことありますよね!

砂漠に行ってみたい。ジャングルを見てみたい。
大都会、極地、秘境、そしてエロマンガ島。

子供の頃の夢が叶う。
素晴らしい事ですよね。
本当にそう思います。

でも、夢は夢であったほうが美しい場合もあります。

私はバヌアツ共和国のエロマンガ島へ行きました。
本当に行ったのですよ。
夢がエロマンガっていうのもアレですが。
検索でこのページに来てくれた人はまず、
バヌアツ旅行記の目次を見てもらっても良いかも。
ここまでの経緯が解ってもらえるかも。


首都ポートビラで偶然知り合った(?)
曖昧なツアーエージェントPに航空チケットと宿を手配してもらい、
見どころ万歳だったタンナ島を離れ、
「地球の歩き方」にすら載っていないエロマンガ島への、
移動日の朝からの話です。



タンナ島の空港で私を待っていたのは、
8人乗りのセスナ機。
8席中1席はパイロット用で、
助手席には運転手のサンドイッチ等の荷物。
最大で6人乗れる感じのセスナ機。




セスナ機は乗客の他に生活物資が載っていて、
一度エロマンガ島の東端Ipota空港に寄り、
搭乗客や荷物の積み下ろし、
目的地のDillons Bay空港へ向かいます。

これがIpota空港。
もちろん滑走路は芝です。

未舗装っていうと将来的には舗装するニュアンスがあると思うので、
非舗装というかなんというか。



なんか現地の人が沢山いて、セスナを見守っています。
観光客が珍しいのか、積荷を待っているのか。
でも、セスナに積める少量の積荷を待つにしては大人数過ぎます。
100人は下らない人がセスナを取り囲んでいました。
ちょっと怖い (^_^;)

再度飛び立って、エロマンガ島上空。
村落は物資の輸送に容易な海岸線沿いに点在しているらしく、
植物以外になにも見えません。


大きな地図で見る


google mapでの上空からの写真を載せておきます。
ジャングルの中、突然現れるゴルフ場のような、
芝生の長方形の土地。



これが先日通過した空港、Dillons Bay空港です。
芝生の滑走路に着陸すると、人もまばら。荷物を降ろす。
うろつく野犬。
十数匹の、みるからに皮膚病や色々な病気を患っている感じの、
汚い野犬。





これが空港の二つ有る建物のうちの一つ。
ちなみに、もう一つは、トイレ。

この写真は空港のロビー。




やたら蠅がいました。身体に留まりまくる蠅。
トイレはもっと酷いので、写真を撮る気にもなりませんでした。
世界の果てのような、暗黒と蠅と異臭が支配するトイレ。
囲いが有るだけマシなのかもしれませんが、
とても凹みました。

さて、ツアーエージェントPが話していたアッピを待っていると、
その辺にいた男性達が話しかけてきました。
現地の人々:「観光?」
私:「そうです」
現地の人々:「宿泊先は?知り合いがいるの?」
私:「宿の名前は解らない。アッピを待っている」
現地の人々:「アッピ?だれ?みんな、そんな人知らないよ。」

さあ、いきなりピンチだw




困ったワン。




2008年4月11日金曜日

北アイルランドの思い出。

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知っている人は知っていると思うけれども、
知らない人はまったく知らないと思うし、
bloggerは海外のユーザが多いので、
海外の話題を書いておくのも良いと思う。

私はイギリスの北アイルランドに住んでいました。

アイルランドに妖精が住んでいるという話を聞き、
私は会ってみたいと思ったのです。妖精狩りです。

ヒスローで上陸。
まずはパディントン駅に熊がいるというので行ってみました。



何しろ駅が出来たのは安政くらいの話。
そのころは熊が出たのかもしれませんが、時代は平成。
熊はいませんでした。残念。


北アイルランドは美しかったです。
日本では見れないような風景がありました。
Googleの翻訳ボタンをつけました。
英語に翻訳するのが容易い日本語を心がけるのも大変です。



一日の中に四季があるような国なので、
晴れたり曇ったり忙しかったですが、
綺麗な空、綺麗な海。
美味しい海産物を即効で凍らせ、どこかに運び出す人々。
おいしい食べ物なんてありません。イギリスですもの。



人口よりも羊のほうが多いのかしら?
三匹まで数えると意識が遠くなるので、
どれくらいいるのかわかりませんでした。
アイリッシュ海からの風が、郷愁を誘います。
本当に美しい国。



Kilkeelの市長と私。



赤、白、青。


悲しい歴史のある場所ですが、
克服しつつある過去。





この写真大好き。ラウンドタワー。
お世話になった女性、左の。同じ高さ。




欧米人の歴史を知る上で重要な史跡。
識字率の低かった時代、
石碑に残った宗教の教え。



島国の日本人には理解しがたい、陸続きの国境。
ドライブをしているとアイルランド共和国へ。
国境線がよく解りません。
制限速度表示がマイルからキロに変わるので、
国境を越えたんだなって解るって感じ。

ビールとウイスキーの美味しい国。



空港で見かけたジューススタンド。理解しがたい店名。

ビザが更新できなかったり、
色々問題があって帰ってきたのですが、
また行きたいな、北アイルランド。



世界に平和を。