2011年8月7日日曜日

【帰宅難民対策】 品川から中野に歩いて帰ってみた体験記&考察。

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え?新宿から歩いて帰ってみたの続きがあるの?
そもそも『帰宅難民対策』ってシリーズ記事なの?
続くの?部屋から外に出る気があるの?バカなの?
と言っている暇もなく、また色々歩いてみました。
運動不足だしね、だいぶね。

職種によって、この街に職場が多いってあるでしょ?
古本屋さんだったら神保町とか高田馬場とかさ、
スポーツ用品店だったら神田とか。
で、私の触手、よく考えたら品川に多いのね。
新幹線に乗りやすいとか、あるのかな。わからないけど。
比較的開発が遅れていて大きなビルが立てやすかったってのもあるのかも。

では希望的観測でその辺で働くとして、中野まで歩いてみて、
帰宅経路などを見ておくのもいいかな、と。
運動不足だしね。

スタート地点をどこに設定するかだけど、
品川区の眺めの良さそうなところ。
りんかい線の品川シーサイド駅をチョイスしてみました。
ということで、GoogleMapで徒歩での最短経路を検索。
こんなルートが出てきました。


目黒川沿い、山手線沿い、渋谷から北西に向かい、中野通りを通って、
最終ゴール地点を中野五叉路に設定。
約15km。歩けない距離じゃない。

べらぼうに暑くはないけど8月。涼しくもない。高湿度。
もう売ってないかもしれないけどユニクロのウォーキング用靴下。
エクササイズ用のおパンツ様。歩きやすい服装。スニーカーを見につけてる。

まずは第一京浜に出て目黒川を目指そうと歩き始めて、
青物横丁のあたりで、時間をメモっていないことに気がつくw
青物横丁の手前辺りで18:51とかかな。
iPhoneのGPSと連携してLogを残せるお散歩アプリも起動。

目黒川に着いたところで、
お散歩アプリはiPhoneのバッテリーを食い過ぎることに気がつくw
GPSと連携するだけでもバッテリーを消費するからね。
一応バッテリーは二個、そのうち一つは単三乾電池でエネループ入り、
いざとなったらコンビニで単三電池を買えば使えるタイプなので、
バッテリーはなんとかなるにしてもね。
経路はだいたい把握してるので、いいや。



スタートから一時間くらいかな。測ってなかった。
目黒川と山手線が交差する五反田駅辺りで山手線沿いへ。
渋谷まで歩いて行く途中に、神宮での花火の明かりで空がチカチカ。
美味しそうな飲み屋さんがたくさんあるので、つい寄りたくなるけど我慢。
渋谷駅の構内を通って、スクランブル交差点を過ぎて、
井の頭通りと並行するように道玄坂を登る。
NHKの裏あたりでスタートから2時間。
代々木八幡を超え首都高をくぐり、ゴリラヤードの辺りで西へ。



幡ヶ谷の駅前で京王線をくぐって、何故か急に神田川みなみ台支流を歩く。
中野通りに出て神田川を渡った辺りで、スタートから三時間。
あとは中野通りを北上して、中野五叉路。

スタートから15km、約3時間半の行程。休憩なし。案外歩ける。
途中アクエリアス1.5lを飲んだ。それくらい飲まないと熱中症が怖いかも。


※ ※ ※


って、職場に歩きやすい靴を置いておけとか、家族との連絡先を決めておけとか、
そーいった〆で終わっていたかもしれません、この記事も。
あの震災がなければ。

3.11の東北地方太平洋沖地震。
私や私の家族や身近な人の生活を大きく変えました。

色々なものを見なおさないと。できるだけシンプルに、
抱えらるものだけ抱えて、恐ろしいものから逃げなければいけないこともある。

想定される災害はなんだろう。
この行程で起きるの災害で一番恐ろしいのはやはり地震。

危機論はキライだけど、予想より少し大きな被害を想定して、
備えておくことが悪いとは思えない。

東京湾は深く入り組んでいるので想定されていた津波は最大1.2mでした。
でも3.11での津波で1.5mを記録してる。それは多摩川を遡上するほど。
そして、テレビで見てメモってなかったけど、東京湾直下の浅い場所で、
マグニチュード7の地震が起きたら10m超の津波が起きるという説も聞いた。
気がする。


東京湾での地震が起きないなんて、絶対無いなんて言えないしね。
実際3月12日は震度3の地震が東京湾直下型で起きてるし。

それから液状化も意識しておかないと。
帰宅時のルートを大きく変えて体力を消耗するかも。


hondaso HONDA,So
津波もですし、地盤もやばいんですよ、川沿いの沖積地。
歩くには厳しい状況になってるかも。うちの実家は関東大震災の時、
上野飛鳥山台地の縁だったので倒れなかったんですが、
100mほど先の谷田川の谷筋の家々は地盤が弱く、全壊だったそうです。』

都内でも谷筋の家、堆積地の上、地盤の弱い場所、色々危険も多そう。
川沿いの堆積地、埋立地、海抜0メートル地帯。この辺も危険。
単純にGoogleMapで最短距離を選んで歩いていいものかどうか。

品川シーサイド駅付近の高層ビルの窓ガラス。
窓ガラスが割れた時に飛び散る範囲は、
そのビルの高さとイコールを想定したほうがいいらしい。
地震直後、道は歩けない可能性がある。

東京湾での地震では、津波は直後に襲ってくるだろう。高台なんてない。
鉄筋のビルのできるだけ高いところ、三階以上に逃げれるかどうか。

いつもの東京時層地図で、スタート地点から目黒川河口付近を見てみる。
左から現代、現代の標高図、明治初期の地図。
どこが埋立地で、どこが海抜の低い場所かよくわかる。
砂浜だったところ、目黒川河口付近の堆積地なども一目瞭然。
液状化しそうな場所も判る。もちろんその区のハザードマップも参考になる。
なので、目黒川沿いを遡上するコースは間違えていたかもしれない。
目黒川沿いは高層マンションも多いし。

一度、高台になっている大井町に出るのが正解だったのかも。
国道420号沿いを選ぶとかね。
目黒川を渡れば、三田用水沿いを歩くのも良さそう。


hondaso HONDA,So
品川から中野方面だと、かつて三田用水の通っていたラインをたどると尾根筋で行けて、
玉川上水からの分水点からはもう中野通りになるのでいいんじゃないでしょうか。
普段のさんぽならいいけど、
災害時の帰宅ルートとしてはやはり暗渠沿い=谷筋は厳しいですよね。』

さすがホンダさんです。素晴らしい。
やっぱり常に低いところを選んで歩く暗渠者の性質、
被災した時に災いしかねないかも。
でも行きたい方向の逆を行けばいいわけです、尾根道。
高い場所高い場所を選んで歩く。
液状化しそうな場所とかは避けれるんじゃないかしら。

三田用水は、だいたいこんな感じ。ちょっと適当だけど。


より大きな地図で 三田用水 を表示

このルートなら尾根沿い、標高の高いところを選んで歩ける。

渋谷駅なんてきっと通れない。
それでなくても路上の人口密度が高い。
電車が止まっているときはいかほどだろうか。
駅で数時間待って、体力を消耗してイライラして、
歩いて帰ろうとする人の群れ。ちょっと怖い。

nama_kaeru nama
@miso_max @hondaso @mitsuchi それは思い至りませんでした…。
因みに最後は尾根である青梅街道を歩かざるを得なかったんですが、
本当に混んでいて。皆お行儀よく歩いてはいましたが、
尾根の一本裏道みたいなものも把握できてれば楽かなと思いました』

青梅街道ですら混むほど。尾根の一本裏道みたいなのは、
もう災害時に突然行けるものではないと思うので、事前に調べておきたい感じです。

もちろん崖の側みたいなところも怖いし、みなみ台支流のような、
暗くて狭い道はとても歩けない。災害時に電気が通じてるとも限らない。
下町の木造住宅の密接するところもルートに設定しにくい。

ルートはそれぞれ何度か歩いてみて、
色々な事を想定しながら決めなきゃいけないかも。
備えあれば憂いなしですからね。
事前に考えておいて損はない、はず。

というか、家族の安否が心配で一刻も早く帰りたいということでもない限り、
まず無理をして帰宅しない。職場で一晩泊まるくらいが懸命かも。
なんてありきたりな結論にも達しそうです。




それぞれね、みんながんばってくださいね。
私は寝ます。全裸でずっと寝てます。
今日ももう寝ます。
おやすみ。