2009年11月25日水曜日

【妄想】 ドブロクを造ってみました 【CG】

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リライトなり。

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☆ 注意 ☆
この記事は私の妄想の産物であり、写真は全てCGです



明治時代や戦後は、酒造税は日本の主な財源でしたが、
現在、もはや主な財源ではありません。
米作文化が根付いたと同時に発達したと言われるドブロクは、
日本古来の信仰にも根付いたもので、
法律でとやかく規制するものではないという意見も多いです。

先日図書館に行って調べたのですが、ExcelやWordの解説本より、
自家製酒造(ワイン日本酒ドブロク焼酎等)の解説本の方が多く蔵書してありました。
また、DIYショップなどでは手作りビールキットが売られているし、
気の効いた百貨店ではビール酵母やワイン酵母などが売られています。

Web上で言えばWikipediaにもドブロクの製造方法が公開されていますし、
ドブロクやワインの製造方法を公開しているWebサイトも多いです。
他のブログでも密造されている記述がいくつかありました。

上記のような現状から、自宅で密造することは思ったより一般的で、
酒造家を保護する目的と税源の確保を目的とした酒税法の、
自家生産・自家消費を禁止する条項はすでに形骸化していると判断されます。

さて、上記の記述とは関係なく、
今回の記事は私の妄想の産物であり、
写真はフォトショップで作ったCGです!

誤解無きよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。

フォトショップすごいね。

さて。今回の妄想記事の参考になったのは、以下の資料です。
●本「わが家でできるこだわり清酒―本格ドブロクも指南」著:永田十蔵
●本「趣味の酒つくり―ドブロクをつくろう実際編」著:笹野好太郎

また、上記の資料の多くは、
山田陽一さんという人の書いた
台所でつくるシャンパン風ドブロク―30分で仕込んで3日で飲める」を参照しているようです。
私は孫引き。でも、その本を探したのですが見つかりませんでした。
それぞれの作成法の長所等を勝手に採用して、できるだけ簡略化し、
私なりにどぶろくの作り方を簡単に判りやすくまとめてみます。
自作酒。敬称略。

事前に注意しておくことは、使用する器具は使用する直前に熱湯をかけるなどして、
雑菌がつかないようにしましょう。また、手もこまめに石鹸等で洗いましょう。
怪我などをして化膿しているときなどは、作業を行わないようにしましょう。
また、日本国内でこういうことをすると、法律違反になっちゃうので、しちゃダメです。


材料一覧。
お米(三合)、米麹(200g)、ヨーグルト(スプーン一杯)、
ドライイースト(6g)、砂糖(小さじ3杯)、
ミネラルウォーター(1.2リットル+100cc)、日本酒(お猪口一杯)。
水、いろいろ適量。

結構手に入りそうでしょ?っていうか、分量なんてだいたいで良いです。



米麹なんかも近所のスーパーで甘酒用として売っています。
そんなに年中甘酒なんて造らないから、絶対アレだよね、アレ。


まず、お米。
ササニシキ・コシヒカリ等のブランド米が良いとは限らないそうです。
割と水分の少ないお米の方がいいらしいので、
10kgで2980円だった怪しいブレンド米を使用してみました。

まずコレを普通の炊飯器で、
3合分のお米を2合分の水とお猪口一杯の日本酒を入れ、炊きます。
炊飯器で米を蒸す代用をするのです。菌を繁殖させやすくし、殺菌も兼ねます。
理科が苦手なのですが、デンプンにもなるのかな。よく解かりません。
ちなみに、お猪口一杯の日本酒を加えることで芯まで炊けます。

その間に米麹を水で戻しておきます。
これは町田で298円で売っていた200gの米麹を、
100gのミネラルウォーターで戻して30分くらい放置。

米麹、初めて買ったのですが、黴の生えた米にしか見えません (^_^;)



さて、よく消毒した容器に、炊きあがった米を入れます。
梅酒なんかを漬ける容器がちょうどいいかもしれません。
熱々の米をいれ、そこにミネラルウォーターを1.2リットル入れます。
これでちょうど40度くらいになるとかならないとか。
水で戻した米麹と、酸味を出すためにヨーグルトを大さじ一杯。
醸造を安定させる為にパン用の ドライイーストを3g入れる予定が入りすぎて6g。
コレも好みですが、砂糖を入れるとアルコール度数が高まりますので、
砂糖を小さじ三杯って書いてあるけど、もっと入れても良いんじゃない?

もう、口が酸っぱくなるまで書きますが、
器具、用具、道具は全部熱湯消毒しておきましょうね。
米を移す時のしゃもじ、砂糖やヨーグルトを入れるときのスプーンやらなにやら。



これまた消毒したお玉などでよくかき混ぜ、軽くラップをかけて、軽く蓋をしておきます。
雑菌は入らない程度に、でも二酸化炭素は逃がすくらいの意味でしょう。
菌には良い温度があるらしいので、家で一番温かそうなPCの上に置いておきました。
でも、常識的な温度であれば、特に温度管理とか考えなくてもよいみたいです。
発酵してると暖かいよ。

理科が苦手なのであれですが、瓶の中では日々化学反応が起きていきます。
米のデンプンが糖に変わり、糖は二酸化炭素とアルコールに変わります。
瓶に耳をつけると、中からかすかにプチプチと音が聞こえます。
菌が生きていて、発酵させている。

愛おしさすら感じます。自然って凄い!

左から、一日ずつ変化しているさまの定点観測写真。

   

米が分解され、澄んだ液体が増えていく様が見て取れます。

夏だと2日間くらいで出来るそうですが、
私はアルコール度数が高い方が好きなので、四日間。
その間、消毒したお玉などで一日一回程度かき混ぜるくらい。
まあ、あんまり放置していても雑菌が増えるリスクが増えるばかりですし、
アルコールを作る菌は自分たちが作り出したアルコールで消毒されてしまう、らしい。
たぶん、がんばってもアルコール度数20%くらいかと。

で、四日目。
消毒した漏斗の上に100yenショップで買った不織布を敷き、
出来上がったものを濾してペットボトルに入れます。
残ったものは酒粕。コレはコレ色々使用できそうです。甘酒や粕漬けなどなど。



二次発酵するので8割くらいまで入れ、半日 ~ 一日間放置。
ペットボトルがパンパンになりますが、二酸化炭素を閉じ込めておきます。
その後、発酵を抑えるため冷蔵庫で冷やします。



ペットボトルに入りきらなかった分を、
アルコール度数が1%以下になるように水で薄めて、
ちょっと飲んでみます。
甘く芳醇な香り米の香り、かすかな酸味。
すっきりした飲み口なのですが、割とアルコール度数は高いようです。
うまーい!すげえ!こんなに簡単にお酒が出来るとは!



で、冷蔵庫で冷やすことで二酸化炭素が溶け込んで、
炭酸風味が増し、飲み口がよくなるようです。
不織布では濾しきれなかった何かが下に沈殿しています。
上澄み液が黄色いのは麹の特性なのか、雑菌が入った?
でも雑菌の割には雑味も無いので、
米や麹の色とかヨーグルトの乳酸菌とかでしょうか。



よく混ぜ混ぜして、飲んでみます。
昨日よりまろやかになった感じで、刺身にも合います。
炭酸が舌にピリピリくる発泡性だし、飲み口もよく、これまた旨いです!
また、香りがいいのね。たまらんのね。
いや、某所醸造してる某杜氏さんが言っていたけど、酒蔵で大量に作る酒より、
少量をきちんと管理して作った酒のほうが旨いに決まっているらしいし、
出荷時の殺菌処理をしていないので、風味も損なわれない。
店で売っているほとんどのお酒よりごにょごにょごにょ......



ちなみに、混ぜ混ぜする前に、少し黄色見のある上澄みだけ飲んでみました。
炭酸風味のある日本酒と言った感じです。ドブロクを細かく濾せば日本酒になるんですよね。
こちらはすっきりとして、飲みやすかったです。んまい!


醸造アルコールも入っていないし、新鮮。
道具さえそろっていれば、わざわざ買うのは米麹とヨーグルトくらい。
お金をかけて日本酒を買うのがバカバカしくなるくらいなので、
酒税法は税収以外の何かを守っているのではないかと考えたくなっちゃうくらいです。


 


 

 

4 件のコメント:

coby_o さんのコメント...

ワタシは「台所でつくるシャンパン風ドブロク―30分で仕込んで3日で飲める」で作ったことあります。もう10年くらい前ですが。
実際の日本酒もそのまま造ったのは黄色くて度数も高いので、割水してますね。んで活性炭などで雑味雑色をとるので透明にみえますが、白い陶器に入れるとうっすら黄色いのがわかりますよね。
久しぶりに作りたくなってきました・・・。

味噌max さんのコメント...

なるほど、もっと漉したら透明に近づくのですね。でも自分で飲むのならこのままで充分な気もします。情報サンクスです。

apo さんのコメント...

なつかしく拝読しました。アタクシも結婚前に米糀とシャンパン酵母つかっていろんなもの醸してました。お米のほか、近所からクズ林檎もらってきてうちで絞った果汁とか。2年前はうちで獲れた栗。シャレじゃなくてマロ〜ンマロ〜ンとしてて(米より濃厚)美味でした。パパリン狂喜乱舞。手間はかかるんですけども。またやろっかな〜。

味噌max さんのコメント...

まろーん醸すとまた旨そうですね。これ、色々なものに応用出来る記述だと思うので、私も色々醸してみたいです。ちくわとか。