あれ。5月からBlogを書いてなかった。
色々忙しかったり、良いこと悪いことあったり。
まあ、基本的に元気に暮らしてました。
暗渠も巡ってたのですけどね、記事にしてないだけで。
ともかく、久々の記事は前回の続き、カツ丼です。
もちろん日本一のカツ丼なんて探していません!
もちろん日本一のカツ丼なんて探していません!
ま、私はあんまりカツ丼って好きじゃないんだよね。
でもまあ、とりあえず記事にしておきます。
一応、全部食べたよ、うん。
前回は東京ではオーソドックスな卵とじタイプのカツ丼でした。
今回はそれ以外を紹介してみましょうか。ね。
まずは明治45年創業、日本橋人形町の小春軒。
洋風カツ丼。
これは、玉子とじではな
明治45年創業、なんだよね。7月30日からは大正元年。西暦1912年。愛新覚羅溥儀が清朝皇帝を退位して、タイタニック号で細野晴臣さんの祖父が遭難し、乃木大将が殉死した、その年。
ヨーロッパ軒で高畠増太郎さんが(ソース)カツ丼を商う一年前。うーん。微妙。ウスターソースをくぐらせたカツというだけではない、この創意工夫がオリジナルとはちょっと思えない。創業当時から、じゃないよね、きっと、このカツ丼。まあでも、いわゆるカツ丼の固定概念が形成される前の、アクロバチックな洋食屋としての自己主張。その心意気に感心します。
さて、前回の記事では早稲田界隈の土地の発する電磁波みたいなものがカツ丼的なものを形成していったのではないでしょうかと適当なことを書いてみるテストをしたのですが、例えば池袋、立教大学のあたりではどんなカツ丼になるでしょうか。いや、嘘、大げさ。
その名も、セントポールの隣り。その名も『白いカツ丼』。通称白カツ。鶏
キムチじゃなくてもいいと思うんだよなあ。なめたけとか合うと思うんだよね。梅肉ミンチとかでもいいかも。
ここだけの話、隠しメニューとして、学生さんが度胸試しで注文する『黒いカツ丼』もあるらしいですよ。店員さん曰く「あんまり美味しくない」とのことw
とろろとトンカツって合うのかしらね。これもとろろがかかってます。渋谷のかつ吉、冷やしかつ丼。
ネットリしないよう水洗いした飯に、サクサクのカツを乗せ、トロロを
次は高崎名物、栄寿亭のカツ丼、C。これはソースカツ丼にあらず。
和風の天丼のタレみたいな
地方の町興しやB級グルメとして、ソースカツ丼をメインに据える市町村、多すぎです。
長野県駒ヶ根市、群馬県桐生市、岩手県一関市、福島県会津若松市他、多数あります。そのどれも、そんなに変わんないです。ちなみに以前食べた駒ヶ根市のソースカツ丼。
ご飯の上に千切りキャベツ、厚めの衣に吸わせた濃厚ソース。これ、めちゃくちゃうまいんですけどね、たしかにさ。福井に行ってからこの記事を書こうかとも思ったけど、ちょっとね、もういいやって、ソースカツ丼に対する失望感のようなものも、あるのです。例えば先述の駒ヶ根ソースカツ丼の公式サイトに記載してある、その他の地方のソースカツ丼には、以下の様な記述があります。
『福井県福井市
ヨーロッパ軒というお店が、ソースかつ丼を始めた。
特徴:キャベツなし、さらっとしたソース
群馬県桐生市
創業70年の志多美屋さんがはじめる。
特徴:キャベツなし、さらっとしたソース
福島県会津若松市
特徴:キャベツあり、とろみソース』
それくらいの差なんですよ。なんだかもう、それくらいの差。
先日群馬県に行って、群馬と栃木のB級グルメ対決みたいな催し物に行ったのです。
左が栃木県足利市のソースカツ丼。右が群馬県桐生市のソースカツ丼。直接対決。
それぞれその土地の豚やキャベツやご飯を使っていると思うのです。思うのです。それぞれ美味しい。ほんとうに美味しかった。でも、微細な差異しかないのよ。桐生市のほうが一日の長があると思うけどね。例えば脇にご当地の野菜の○○が添えてあるとか、面白いタレで和えてあるとか、そんなこともない。ほんと、そのまんま、いわゆるソースカツ丼。なんだろ。
神がかり的なセンスがあるなら別だろうけど、誠実さのカケラがあるのなら、その地方の名物料理にソースカツ丼を選択するなんて事はしない方がいいと思いました。ほんとに。
そもそもカツ丼ってなんだろうね。
トンカツにソースかけて、ご飯にワンバウンドさせて、その合間に山盛りキャベツを食べるなんて、とんかつ定食と比べての利点長所ってなんだろう。カツ丼の存在意義。難しいです。(カツカレーの存在意義に比べたらまだマシですがw)
丼なら、丼としてひとつの世界を形成するのが丼で、その中でご飯と具材の一体感を目指すとき、トンカツはかなりの存在感なので、ご飯とトンカツの間を取り持つ何かを工夫するしか無いのだけど、例えばただ適当にご飯の上に卵で閉じたカツを載せて「はいカツ丼です」なんて輩も多い。 それだけでは世界を形成できないのよ。なんだろうね、面倒臭い話なんだけどさ。食べ物としての存在価値を見いだせるカツ丼って、そんなに多くないと思うのです。だからこそ愛おしいのだけど。
大体の学校の勉強と同じで、その分野の学問の問題点が見えたくらいのところで、私はカツ丼を卒業します。中退じゃない、卒業です。正直、カツ丼を食べ続ける理由はもう無いし、身体へのダメージを考えたら、こんなもの正気では食べれない。でも、カツ丼とは、みたいな問は常に心のどこかには留めておきたいです。
あ、名古屋の味噌カツ丼とか岡山のデミカツ丼も美味しそうですよねん。いつか行ってみたい♡
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