マドレーヌと私

マドレーヌ。
バター、小麦粉、卵、砂糖、ベーキングパウダー、レモン果汁などを混ぜ、
オーブンで焼いたもの、らしい。
今日、初めて食べた。

いや、正確には初めてじゃなくて、
子供の頃におばさんが作ってくれていた。
どちらかといったらお饅頭のようなルックスだった気がする。
果物が食べれない私用以外にはレーズンとか入ってた気もする。
何度も食べていたので、きっと気に入っていたのだろう。
記憶の片隅で沈殿してうっすらしてた。

某らこ（なっち）さんがBlogで焼き洋菓子をBlogのタイトル画像に使っていて、
とても美味しそうで、いつかお菓子の名前を聞こうと思っていたのだけれども、
機会が訪れたのは先日。ここでのこと。
で、それがマドレーヌであることを教わる。
記憶の奥底にあるその洋風のお饅頭とだいぶ違うルックス。うむ。
即座に同じものとは結びつかなかった。アハ体験（ちょっと違う）。

ということで、今日は近所を廻って、マドレーヌを買いあさってみた。
合計で、お昼に食べた牛丼太郎の納豆丼の三倍くらいの値段w
フランスのお菓子なのに、どうしてイタリア風の皿に並べたのだろう？

　　　　不二家のチョコレート味　コージーコーナーのショコラ味　　　
ファミマの　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　不二家のミルク味 　　　　コージーコーナーの

マドレーヌだけでは栄養が偏ると思ったので、
セブンイレブンのフィナンシェも買ってみた。右の長方形の。
形はファミマのものが、おばさんのには近いかも。
おばさんのは倍くらい大きくて、もうちょっと焼けていたからか、
表面はサクサクしてた。あれ、美味しかったのかなぁおばさんのも。

チェーンの洋菓子店とかコンビニしか見当たらなかった。
この辺にもローカルでインディペンデンスな洋菓子屋さんはあるのだろうけど、
私には洋菓子店を探し出す能力に欠けているらしく、探索は断念しました。
暑いし。

推測するに、新しい物好きだったおじ家でオーブンを買った際、
レシピ集にマドレーヌが載っており、実際に食べたことのないまま、
マドレーヌを作成したのではないのかな。
スケール感とかがお店で売っているものと違う気がする。大きかった。




おじとおばには子供がいない。色々あって頼れるのは私の親しかいない。
おじは色々なことがあって、あまり人間的に尊敬できる人ではなかったけど、
最後に会った時には涙を流して私の健康を願ってくれた。
最近、ほぼ寝たきりになり、世話をする人がいないので施設に入ったらしい。
おばはそのおじを色々支えて苦労をしたらしいけど、私の母に辛く当たったりして、
それでも近所だからおじとおばを世話するのは私の親しかいなかったのだけれど、
色々大変だったらしいが、痴呆を患って、おじとは違う施設に入ったらしい。
違う施設で会えない筈なのに、いつもおじに怒られているらしい。

いつも、おじ家の事を考えると戦慄してた。おじ家にはまだ私の親がいるから。
なんとなく私は今後一人っきりで生きていくような予感がしていて、
仕事もできない年齢になったら、どこか地方の公団あたりで部屋を借り、
脳動脈瘤なんかで倒れたら、誰も気づかれずに孤独死するのではとか。
だからといって何らかの手立ても思い浮かばす、
今は気持ちが弱っているので、そんなネガティブなことを考えてしまうのだろうとか。
なんて、あまりBlogで弱音を書いたことなかったけど。

最近でこそそういう悪いイメージで夜眠れなくなるようなことは無くなったけど、
ちょっと前までは、だいぶ酷かった。
あるんだね、落ち込むことって、人間。怖い怖い。

あ、今は平気。もともと楽天家なのがとりえなのだ、私は。
きっといつかどうにかなるよって数ヶ月前の自分に言いたい。


でも、私と同じ年代の人はみんな、程度の差はあれ、
同様の不安があるに違いないね。


それはともかく、今日の晩御飯は上の写真のマドレーヌでした。
お腹パンパン。あれ全部食べましたw
食べ比べをしようと思ったけど、それぞれ美味しかったんだけど、
結局口中が同じ味になって、なにがなんだか判らなくなりました。
マドレーヌの食べ方としては間違えている気がしましたよ。
15時くらいに紅茶飲みながら一個食べるのが正しいと思う。