2008年3月25日火曜日

真夜中の内燃機関。

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午前中は少しは日も射したのだけれども、午後には雨。

でも、あまり降らないだろうとバイクで出かけたら、土砂降りに。
ご丁寧に雷まで鳴るし。どうやら雨だけじゃなくて、
雪も混ざっていたかもと思うくらい、
痛い粒子が当たっていました。
そもそも風も冷たいし。

信号で停止してしていると、温まったエンジンあたりから湯気。
数年前の、似たような光景を思い出す。


真冬でもないけど暖かくはない季節。
真夜中の国道、突然の冷たい雨。
かすかな光源の中、エンジンからは湯気。

バイクを買ったばかりの頃、
付き合うつもりもない女性の家からの帰り道。

寂しかったのか、慰めて欲しかったのか、
ただ単に話し相手が欲しかっただけなのか、
その女性は定期的に不安定になり、私を呼び出しました。

不満を見つける気になったら無限に見つけられるし、
弱点を見つける気になったらどうしても探し出すような、その女性の理論を、
一個一個埋めていくような、どうしようもない作業。
別に変なことをするわけじゃなく、愚痴を聞いたり、相槌を打ったり、時には叱ったり。時には朝まで。
時には酒を飲みながら。自分でもなにしてるんだかなぁと思いながら、
その女性が安定するまでそばにて話す。

それは優しさじゃないんだなぁって、今は思います。
もちろん下心でもなかったけど。
私は都合がよかったのでしょうね。


どんなに外気が冷え切っても、
誰も見ることのできない内側では、熱い金属が激しく動き、熱を発している。
冷たい雨を蒸発させるくらいに。
深くて重い闇夜の底も這っていけるくらいに。

こういう時のエンジンを見るのは好きだ。

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