2010年11月9日火曜日

ドーナツ谷の暗渠リベンジ!

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あと写真はクリックすると大きくなるかも。
この記事は『中野区の暗渠を探そう!二つも!』の続きです。

ドーナツ谷は私か勝手に命名しましたw
中野、沼袋、野方、高円寺のちょうど中間地点あたり。
環七、妙正寺川、早稲田通りに微妙な感じで挟まれている地域です。
お気づきかと思いますが、妙正寺川の対岸辺りはくろんぼ用水(仮)です。



GoogleMapでの全行程はこんな感じです。

より大きな地図で ドーナツ谷の妙正寺川支流 を表示

地図の紫の線が今回の暗渠。赤い線は庚申通り。黄色は高圧線。
水色の線はドーナツ谷の残り半円川(仮)(後述)です。
うん、サイズが微妙でわかりにくい。
ともかくこの辺です。中野区です。中野区担当なので。


さて、この場所に流れる暗渠、先日某リバーサイド様が、
妙正寺川の支流を歩く(野方支流)」で報告なさっております。
コメントの方で「是非リベンジを」との事。
前回の記事で散策した辺り、なんともっと上流が報告されています!
それは行かねばっ!
ということで、お呼ばれしてみましたよ。

けっしてアド街ック天国で野方を特集した直後だからではありません!
マグロメンチカツが食べたかったからではありません!

マルエツプチ大和町店の裏手、駐車場の隅っこに、
なんと開渠があります。開渠なんて見慣れないのでテンション上がる!


ゴミ捨てるなよぅ......
覗き込んで足元を見ますが、これより上流があるのかなぁ。
あのダンボールを取り除きたいけど、
残念ながら手も届かず、得意の念力も透視も発揮されず、
推測しかできませんが、ここが最上流かと思われます。

が、一応念のため、この辺を散策してみました。
そこで見かけたのはびっくりするくらいの数の井戸。
サンタイガーが数個、土台の跡が複数。

  


この辺を訪れた際には、ぜひ井戸探しをしてみてください。面白いです。
サンタイガーはどれも作動し、水が出ました。すばらしい。
井戸跡は土台は洗面器で蓋をするのがポピュラーなのかな?

この辺りの標高が46mくらい。
後々記述する、川の源流辺りの標高が40mくらい。
7mの深さに宙水があるのなら、サンタイガーのオプション無しで水が出ます。
川からも遠いし、高台。井戸があったら便利だったのでしょうね。

近所にお住まいの、ゴルフの素振りをされている方の話を聞いてみました。
この近所には川はなくて、やはり後述の辺りには川はあったとの事。
iPhoneを見てもらい、地図上で(赤い線を引いた)怪しい道の話をしたら、
庚申通り(地蔵通り)といって昔からある道で、
高円寺方面から中野工業高校のほうへ続いていて、
新井薬師に行くときなどに通っていたらしいです。
早稲田通りの辺りは昔は沼が多かったとか、野生動物が沢山いたとか、
2~3mも彫ると水が染み出してくるとか、色々お話をお伺いいたしました。
こういうお話、うれしい。


さて、先ほどの開渠。
いびつな形のワンブロックの反対側まで続いているようです。

 

民家の間なので入っていけませんでした。怖いし。
ここから先、下流はなかなか暗渠サインはありません。
なので、怖いので下水道台帳は見ませんw


環七を渡ると、お地蔵様。



新井薬師への往復を見守ってくださったであろうお地蔵様。
お地蔵様の隣に鎮座ましましている木の棒はなんだろう?

ちょっと歩くと、例のレンガ敷きの遊歩道。
この辺りからは前回の部分にかぶります。

 

東京時層地図によると、昭和30年代の地図では、
このレンガ敷きが始まる辺りから川が始まっています。
また、明治初期や昭和初期では、
少し進んだ高圧線の支柱の辺りから川が始まっています。
20mくらいしか離れてないかな。でもまあ、この辺。

  

しかし、地形的に見たらここから上にも谷間はあるわけで、
もっと以前には長い川だったのでしょう。
谷間の深さや幅から、水量もかなりあったのではないかと。
あの井戸の数とかね、その辺からも窺い知れます。

大正の地図によると、この辺は「三谷」って地名です。
ドーナツの右半円が広いけど、もしかしてもう一本あった?

ということで、前回の記事の通り、レンガ敷きを過ぎて、
足をくじいたらしきことに気がついた辺り、
新橋のちょい上流で妙正寺川へ流れ込みます。



合流地点そばの「美容室マッバ」も気になります。
あわよくば「マッハ」とか、百歩譲って「マッパ」なら納得できます。
「マッバ」ってなんでしょう?「ギー」といい、やりたい放題です。
美容室は謎多いです。
※ 追記 ※
気になってGoogleで検索したところ、
なにやら心霊スポットのようです、マッバ......

さて、ドーナツ谷の残り半円もかなり気になります。
もう妙正寺川の少し上流、三谷橋のたもとに、合流口があります。

 

"ドーナツ谷の残り半円川(仮)"と私が勝手に残念な名前をつけた川。
結構な崖を作ったり、雰囲気ある小道があったり、
なかなか風情ある感じなのですが、何しろ足をくじいていて、
ちょっと歩くのも大変、でも帰るのも大変みたいなテンション。
軽く散策はしましたが、ギブアップ。
推測される川筋は水色の線で書いておきました。

もしかしたら、環七を超える川かも。それ魅力。後日またリベンジ。


ということでバス路線へと足を引きずり移動。
くろんぼ川の庚申塔の撮影をし、
野方で草履ほどの大きさのマグロメンチカツ160円や、
焼鳥一本60円を5本ほど買い、バスで帰宅いたしました。
(結構歩いてるw)
マグロメンチカツ、魚肉だけあって脂っこくなく、美味しかったです。
だいたい160円。素晴らしい。いや、行った甲斐がありました。


GoogleMapのマイマップを、GoogleEarthに反映できるのですね。



これはこれ、高低差とあわせて見やすいかしらん?


にしても、こう見ると、半円のほうも、
残り半円のほうも、まだまだ何かありそう。
探索の余地を残しておりますよ。
奥さん、狙いめでっせ。
 
ドーナツ谷の残り半円川(仮)と美容室マッバに関して、
その後この記事で詳細に記述しております。

 

7 件のコメント:

リバーサイド さんのコメント...

おっ、早速行かれましたね。
上流の開渠、あのゴミはいただけませんね。

近所の方のお話が聞けてうらやましい限りです。やはり地元の方のお話が一番ですよね。あまり人に声をかけるのは苦手なんですが、たまにそういうチャンスに出会うと勉強になります。

あと三谷橋の辺り、これもなんかありそうですね。

味噌max さんのコメント...

せっかくの開渠なのに、あのゴミを見ると寂しくなります。いただけません。勝手に片付けなくなるくらいです。

私も人見知りなのでなかなか難しいのですが、井戸や暗渠を探しているときに人の家とか覗くではないですか。挙動としては怪しい人なので、不審がられないようにも、話を聞くようにしておりますw

三谷橋のあたりも、少しはそれらしいのがありましたが、全域は再リベンジであります。

猫またぎ さんのコメント...

「マッバ」は7月18日にここを訪問した時に見ましたが、階段が新しくなっております。
以前は正面に向かって降りてくる貧相な階段で、マニアとしてきっちり撮影しておきました。
しかし、今回の記事では向きも横向きに変わっており、ひどく近代化してますね!
「マッバ」はなかなか頑張っていると見ました。

あと、建物の川側にえらく年季の入った看板が貼り付けてありましたが、これはなくなっていたんでしょうねぇ。

味噌max さんのコメント...

おお猫またぎ様!コメント感謝です。
マッバ、改装工事中のようです。鉄骨の足場が組まれております。
階段もその流れの中で新調されたのかもしれません。
ニューマッバに期待ですね。
なんとなく「松葉」とかな気もしてきました。

川側にも看板があった気がしましたが、
あれ、どうしてとらなかったのかな、私。
ドーナツ谷の残り半円川(仮)を見に行く際に、
もう一度確認にいってみたいですw

lotus62 さんのコメント...

マッバ。・・・・すごいですねw
マツバ(松葉)って書こうとして。ツがちいさくなっちゃった、とか可能性ないですかねw? いちど発音をお店の方に確かめたいものです。それと、改装して違うお店になっちゃうなんてことないだろうなーとちょっと心配になりました。

味噌max さんのコメント...

私も先ほどコメント欄で松葉説を書いてみたのですが、たまたまツが小さくなってのではないかと、看板のデザイン的にそうなってしまっただけだと信じたいです。日本語の語感じゃありえないですよね、マッバ。ギーとマッバは永久に川沿いに立っていて欲しいものです。

味噌max さんのコメント...

なんかここ、川筋が三本、ドーナツの東側に二本あったような気がしてきました。煉瓦の道の東側。うーん、出歩きたいw