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まあ絶好の散歩日和だったわけじゃないですか。
暑くもなく寒くもなく、気持ちいい風も吹きつつ。
最初は、立ち食い蕎麦が食べたかったのです。立ち食い蕎麦、大好きだし。
その立ち食い蕎麦が大好きになったのは、
私が某与野市に住んでいた頃、駅の立ち食い蕎麦がおいしかったから。
埼京線の立ち食い蕎麦といけば、笠置そば、ですね。
細めでコシのある生蕎麦、各店舗で揚げたての天ぷら、雄々しいカツオだし。
でも、埼玉にでも行かないと食べれないと思っていました。
でも、以前散歩をしている時に、たまたま見かけたのです。
東京メトロ丸の内線の中野富士見町駅近辺に、笠置そば。
うーん。なぜまたこんな所に。で、その蕎麦を食べに行ったのがきっかけ。
冷やしかき揚げ蕎麦。たぶん今までの生涯で一番頼んだ外食メニュー。
この蕎麦のコシ、かき揚げの感じ。確かに笠置そば。満足。
さて早々に用事が終わったので、どうしようかと。せっかくの散歩日和。
目の前に神田川があるし、源流まで歩いてみようかな、と。
開渠沿い、気持ちいいしね。
私の計算では小腹がすく頃には源流に着くのかなあ、と。
表向きの神田川の水量はこんな感じ。
中野通りからしばらくはコンクリートしか見えませんが、
少し歩くと散歩向きになります。道もいいし、案内も、休憩できるところもある。
歴史も知れるし、緑も多く空気もいいし。ダイエットにもいいよね。
川沿いを歩いてるとね、色々気になるものもあるのです。
例えばほら、あ、ここ暗渠だなとか、通りがかった時に思っちゃう。
こんな車止めとか見ちゃうとね。
川まではすぐそこ、反対側は小高い丘。
源流から神田川まで歩いても、そう距離はないなと想定して、
源流を探しましょう、と。でも思うまもなく、道の向こうは神社。
雨乞いや雨止めに祭られたという貴船神社。1264~75年に創立との説も。
その境内には御手洗いの池がありました。近隣の地名「和泉」の由来との説も。
どんな日照りでも枯れることのないといわれた湧水。
『杉並の川と橋』によると、関東大震災の際、
湧水が大波のように揺れたと言われるほど水量の豊かな湧水。
近隣の小中学校の校章にまで用いられるほど信仰篤かった神社。
昭和40年代に宅地造成が盛んになるまで、湧き続けたとのことです。
そこから、100m程離れた神田川まで、確かに川筋がありました。
より大きな地図で 貴船支流(仮) を表示
たった100m程ですが、歴史と風格と、源流と合流点がわかる、清々しい暗渠。
長い年月、沢山の人々の生活、色々な気持ちを流してきた水の流れの痕跡。
あの車、いつ頃、どういう方法でここに入り込んだんだろw
ということで、神田川にかかる番屋橋の袂に合流口がありました。
大田区にも貴船神社という神社があって、そこからも暗渠があるらしいです。
貴船神社って川や湧水に関係のある名前なのね。
大田区も行ってみたいです、いつか。
さて。
計算では9kmくらいの行程も、後で測ると12kmくらい。
気持ちよかったから休憩無し。吉祥寺につく頃にはヘトヘト。
河川としての神田川が始まるところは、井の頭恩賜公園の東端。
源流の湧水は、武蔵野三大湧水池の一つ、井の頭池。
昔はこの池のそこかしこから水が湧き続けたのかもしれません。
今は井の頭池の西端にある「お茶の水」という湧水などが見受けられます。
徳川家康がお茶を入れるのに好んで使ったからお茶の水とか何とか。
と言うか神田川の記述が我ながら淡白すぎてびっくりです。
日焼け止めして置けばよかった…
それにしても、いいな、井の頭公園。大好き。
次はぜひ恋人と行きたいですw
次はぜひ恋人と行きたいですw
2 件のコメント:
昨夜「飛び出せ!化学くん」という番組で神田川を遡って源流まで辿るという番組を偶然見てしまいました。
同じ日の昼間に味噌さん神田川沿い歩きながらツイートしてたので何という偶然!と思いながら見ておりました。
その番組、友人と飲んで家に帰ってから気がついたのです。テレビ番組なりの豆知識もあったのでしょうね。見ておきたかったです。
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