2008年4月9日水曜日

How to eat at soba bar.

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☆ はじめに ☆

 この記事は、立ち食い蕎麦未経験者および立ち食い蕎麦初心者向けに書いた記事ですが、決して私が上級者だというわけではなく、立ち食い蕎麦を愛する私が、快適に皆さんに立ち食い蕎麦を楽しんでほしいがゆえに記した記事となります。
 というのも、この四月、新生活を始める方や、散歩ブームで町に出た老年の皆様が、立ち食い蕎麦屋の前で途方にくれている光景に何度と無く出くわしているからです。それだけならまだいいですが、他人にまで迷惑をかける行為や、無粋な人々もたまに見かけます。
 新しい店で色々試行錯誤するのもいいかもしれませんが、正しい楽しみ方、粋とされる作法を知ることによって、より楽しめると幸いかなぁとか思ってみたり、思わなかったり。

1)注文する
 立ち食い蕎麦屋の注文には大きく二つの方法があります。店員に直接注文する方法と、食券を購入する方法です。立ち食い蕎麦の歴史にもかかわる事なのですが、立ち食い蕎麦屋は駅の構内および駅ビル、駅に隣接する敷地に店舗を構えていることが多いので、首都圏ではPASMOやSuicaも使用の出来る食券購入での注文方法が主流な気もしています。ここでは食券を購入して注文する方法をメインに紹介していきます。

・食券を買う
店先に食品のサンプルがおいてある場合はそれを参考にしてもいいのですが、初めてのお店なら、まずは「天ぷら蕎麦(かき揚げそば・かき揚げ天そば等)」を購入してみましょう。天ぷら蕎麦を注文することで、その蕎麦屋の実力が測れるといっても過言ではないです。理由は後ほど。 首都圏での天ぷら蕎麦の相場は350円。食券のボタンには「天ぷらそば・うどん/350円」などと書かれていると思います。ここで言う天ぷらというのは98%以上"野菜かき揚げ"になります。野菜かき揚げ以外の場合は「えび天ぷらそば・うどん/480円」などと別なメニューになっているはずです。



・店に入り注文をする
 暖簾をくぐり店に入った瞬間が勝負です。あたりを見渡し、カウンターがどこにあり、店員がどこにいて、セルフサービスであろう飲み水はどこにあり、食事を取れるスペースがあるかを確認しましょう。
 先ほど買った食券を店員さんに渡します。その際に「蕎麦で」または「うどんで」などと付け加えます。付け加えない場合は店員さんから問われますが、問われる前に言っておきましょう。ここで先手を取ることで、中級以上にステップアップした際にオプションを付け加えやすくなると思うのですが、その辺は後ほど。
 立ち食い蕎麦での蕎麦には、いくつかの調理法方があります。理想としては注文があってから生麺を茹でるものですが、注文から供されるまで数分かかります。"茹で置き"や"蒸し麺"など、あらかじめ大量に調理をしておいて、注文を受けてから湯通しをし、温めて供する店舗が多い気がします。また、最近は"冷凍麺"を湯がき供する店もあって、冷凍調理の進歩や独特のグルテン加減もあって、それはまた美味しいのですが、共通して言えることは、注文をしてから数十秒~数分間、蕎麦を受け取るまで時間がかかるということです。この間、店内を見回してもいいですし、調理をする様を眺めているのもいいのですが、飲み水を確保しておく事をお勧めいたします。たいていセルフで、どこかにサーバーがあったりします。
 同じように、天ぷらも既製品であったり、近隣の店舗から購入してくるものであったり、その店内で揚げたてのものを供する場合などがあります。もちろん揚げたてが理想的であり、そうする店が多いと思います。通うのなら、店内で天ぷらを揚げるようなお店にしましょう。天ぷら一つに対する姿勢が、そば全体への姿勢を反映しているといっても過言では云々。


 自分の蕎麦が出てくるまで、おとなしく待ちましょう。急いでいるのはみんな同じです。


2)食べる
 食べる場所をキープし、蕎麦とコップに入った飲み水を置き、いざ食べるのですが、割り箸は片手で割れますか?割れなくても別にいいのですが、片手で割り箸を割るとかっこいい気がしますw 割り箸を銜え、片手で引くことで、簡単に割り箸が割れます。

 目の前には、爪楊枝、七味、天ぷらやコロッケを別途注文した際に必要になる醤油やソースなどが置いてあると思います。七味をかけることをお勧めいたしますが、まずはスープを少し味わい、麺を一手繰りした後で、軽く振りかけてみましょう。


写真は某sakusakuでも有名な新百合ヶ丘のかき揚げ天そば。美味。


 店から入って食べて出るまでですが、共通して言えるのが、"効率よく速やかに"です。そもそも消化の良いものなので、食後にゆっくりすることも無いと聞いています。入店から食事をして出るまでに5分もあれば充分だし、あまりだらだらしているのもみっともないです。

 出来たての蕎麦は熱いですが、がんばって食べましょう。食べ終わったら、コップから水を飲みましょう。蕎麦を食べ終わった後の冷たい水はウマいのです。


 食べ終わったら、食器置き場に食器を返し、「ご馳走様」と言いつつ退店しましょう。



3)その他
 何度か通い、その店の雰囲気に慣れてきたら、「葱を多めに」とか「ワカメいりません」とか、多少のオプションはつけてもいいと思うのです。ですが、それは中級者以上だと思って「こんな私でもわがまま言わせてもらおう」みたいな謙虚さで望みましょう。
 もっと慣れたら、お酒を飲みながらみたいなのもあるのですが、私でもそれについて語るのは恐れ多いので、アレです。
 まあ、美味しくて安くて楽しめる立ち食い蕎麦屋、店員も客も忙しいので色々な事もあるかもしれませんが、粋に楽しんでいければいいなと自戒も込めつつ。



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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

立ち食い蕎麦は 一人では入れません><。
おいしいスープの香りがするので 後ろ髪を引かれる思いで立ち去ることばかり。
でも想像以上にかき揚げとかたっぷり入っているんですね。w

味噌max さんのコメント...

最近は書籍やTVで取り上げることも多く、女性客や小中学生も多いですけど、やはりしり込みされる方も多いのも確か。

かき揚げがもっと大きい店もあります。ぜひ一度行ってみて欲しいなぁ。