2010年10月6日水曜日

暗渠散策。小沢川。神田川の支流とそのまた支流。

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今回も写真をクリックすると写真が大きくなって見やすい気がするよ!
暗渠散策編・目次はこちら。

ということで、また暗渠です。
「ほかに何もしてないんじゃないの?」という意見もありますが、
まったくもってその通りなので。


今回はこの辺の話です。

関係ないのですが、
最近、徒歩量が極端に増えまして。
今日も四時間くらい歩いたから、ダイエット的にも良いかなと。

ちなみに、北極でも砂漠でも夏でも冬でも、
ここ10年くらいはいつも同じメーカーのブーツを履いてきだんだけど、
何回も何回も同じメーカーの同じデザインのブーツを買ってきたんだけど、
その1/10くらいの値段の、なんか普通に地味なスニーカーを、
ウォーキング用って書いてあったので、だまされたと思って買ったら、
とても歩きやす過ぎワロタw

さて、何箇所か暗渠を散策してきたけど、
アレね、こう、色々とモヤモヤしない、
源流と合流地点がはっきりと判るような暗渠を見たいなと。
いや、別に今までもモヤモヤしてないけど。

で、近所の地図を眺めていて、ここを見つけました。
わかりやすい源流!わかりやすい合流口!なんというスッキリ感!


ごめんなさい、善福寺川って書いたけど、
善福寺川が神田川に合流した後だから、
神田川かも、これ。

ここが源流ってのも私の勝手な思い込みで、どうも先があるという話もある。

源流と思われる場所、池、凹んでるでしょ。
川との合流地点、行政区分がちょっと変(独断と偏見)でしょ。
これこれ、こういう痕跡がね、アレですよね。

 

中央付近、都営高円寺アパート4号棟の西側に池があって、
消防庁の取水施設(なにそれ?)を経て、環七の文字の”り”あたりを渡り、
東のほうへヒョロヒョロと続く道。
同場所の標高図も、やはりその池あたりが源流だと示してるっぽい。

では、さっそく出かけましょう!

あれ、あの池はお寺の敷地なの?
なんか厳重に入れないような雰囲気……怖い......



うーん。残念。
とりあえずお寺の脇とかから見えないかなとか思いながら脇に回ってみると…



隣は公園になっていて、お寺から水が流れてきていました。
井戸とかも数箇所あるし、私の人差し指も写ってます。
すばらしい!なんという源流感w

では、環七を渡り、例の東のほうへヒョロヒョロと続く道の側から、
その源流感の漂う場所を見てみると、環七がそこだけ窪んでいるのがわかります。
ここが低くなっていて、川が流れてたのね。うん。

この写真はHDR(ハイダイナミックレンジ合成)という撮影方法をとっていて、
明るい場所に露出を合わせた写真、
暗い場所に露出を合わせた写真、
二枚の写真を合成して、コントラスト比を高めて、視認性を増すようにしています。
なので、動いている車なんかは、こう、幽霊みたいになりますw
iPhoneのPro HDRというアプリを使用してます。
3GSでもHDRが撮れる。便利。お勧めです。

先ほどの環七の写真をとった場所から後ろを向くと、こんな感じ。


さて、本格的な暗渠。超楽しい行程でした。
これだけ暗渠の痕跡があると超楽しい。



暗渠感あふれる写真でしょ?
最後の「遊歩道」と書かれた看板、
杉並区では暗渠上の歩道の車止めに使われることが多いようです。
暗渠は構造上、上に重いものを通せないですからね。金太郎だけに。

快調に進んでいたのだけれども、一度川を見失う。ふわっと見失う。
 
左が昭和30~35年、高度成長期前夜。地図左上のあたりで見失う。
中野富士見町駅の辺りで神田川と合流するとして、
あれ、合流口から北に伸びる別の暗渠があって、
そこと何処かで合流してるのね......

この辺の各年代の地図を並べてみましょ。

上段左から古い時代、右に新しい時代。下段は現代の地図と標高図。



もともと左側から私が歩んできた暗渠があって、
地図真ん中の谷頭(こくとう)に湧水のようなものが出来て川が流れ始め、
真ん中ぐらいに池だか沼だか出来ながら、なあなあになって、
神田川に流れ込んでいる感じでしょうか。
まあ、なんとなく、そんな感じだと思います。

 

案の定、場所は詳細にはアレですが、
北に伸びる暗渠を少しさかのぼると、
住宅街の真ん中が左の写真のようにブッシュみたいな状態になります。
怖いし蚊がたくさんいて刺されまくるし、ここから先は断念。
住宅街なので、駐車場があって、そこから塀越しに撮影した、
その湧水と思われる場所。なにこれ日本?
日本です。この辺が区の境界で、源流あたりが中野区らしい。

とまあ、蚊に刺されまくってテンションもガタ落ちなので、
きびすを返して下流へ。
あっという間に神田川です。


中野富士見町駅側から神田川を見下ろすと、こんな感じです。

ということで、今回の行程は、だいたいこんな感じ。





大きな地図で見る

ごめんね、長くて記事。

たぶん小沢川と呼ばれる川です。
もしかしたら、源流はここだけじゃないのかも。ここですらないのかも。
また何か追加情報があれば記載します。
うふん。

8 件のコメント:

isshy さんのコメント...

いやね。毎度楽しみに読んでるんだけどね
画像による承認が時々「×」で見えなくて。

暗渠感とか源流感ってコトバが新鮮。
私もね、この町にお嫁に来たころ
近所を探検して、あ、ここがナントカ谷戸ね、
てことはああ、これが暗渠だーってやったので、ちょっとだけ雰囲気わかるかも。

なんか渋い趣味よねぇ。
味わい深いわ。

例の地図アプリは東京だけ対応みたいだから
買ってないんだけど、価値からしたらえらい安いよねぇ。横浜が対応したら即買いなのに。

味噌max さんのコメント...

画像の承認が「×」という状況、PCでもiPhoneでも一度も起きてないので、ちょっと検証できませんでした。うーん、画像が多かったかしら?
暗渠も源流も、行ってみるとわかると思うのですが、あくまでも"感"な時があります。そんな雰囲気です。味わい深いです。

23区全域でも対応してないですけどねw でも、『東京グルメガイド』見たいな本で港区と千代田区と新宿と渋谷とみたいな本もありますし、まあしょうがないかなぁとw

リバーサイド さんのコメント...

はじめまして、namaさんのブログから
辿ってきたリバーサイドと申します。
よろしくお願いします。


先日、小沢川の水源の1つである真盛寺
の新鏡々池を見てきました。
http://pub.ne.jp/sktk4a/?entry_id=3029930
以前、小沢川を辿った時に、
やはり入りがたかったのですが、
意を決してお寺の門を叩いて、
中に入れさせていただきました。

あと、小沢川はこの上流にも暗渠の
遊歩道があり、新高円寺辺りから
続いています。
http://pub.ne.jp/sktk4a/?entry_id=2506442

味噌max さんのコメント...

はじめまして!よろしくです!

真盛寺に入られたのですね。
ものすごい物々しい雰囲気でおびえてしまいましたw
私も機会があれば入ってみたいです...

北西のほうに源流がありましたか!
なるほどなるほど、ああ、確認しに行きたい...
情報ありがとうございます。

リバーサイド様のサイトも拝見させていただきます。
感謝!

nama さんのコメント...

こんにちはー。
小沢川、流域にいくつか沼があったみたいですが正確にはどこなんだろう、と思っていたら・・・、そのアプリやっぱりすごーいです!!がっつり載ってますねえ、沼的なもの。ちょっくら味噌maxさんの画像を参考にさせていただきます・・・w

水源、そこだと書いてある文献が多いので、そこだと思っていましたが・・・。違うかもしれないのですか? 
青梅街道の方から来るまっすぐなやつは支流で、そちらは水源不明のようですね。もしかすると千川用水から引っ張ってきた用水路かもしれないとも思うのですが、根拠はとくになく、最近この予想がけっこう外れているのでなんともいえません;;

味噌max さんのコメント...

というかあの地図を見てやっと沼があった地帯なんだなぁと思ったのですが、あの地図を水にそれを推測できてしまうnamaさんがすごいと思いました。究極的にはiPhoneアプリに頼らず、私もそういう推測ができるように成らなきゃと思っています。

ちょうどこのコメントをいただいたころ、その確認をしにいっていましたw
後ほど記事にしたいと思いますです。

nama さんのコメント...

おおっと、わたしには地図から沼を推測できる能力はまだありませんよw。沼情報は、べつな文献からでした。汗。まだまだ未熟者で、なにか推測しても外れることばかりです。

で、ぜんぜん違う記事へのコメントしてもいいですか?(←いや、NOと言われてもするのですがw) ジャークチキン、作れるんですね!!お店で食べた料理を再現、とか、時々するんですが、ジャークチキンはスパイスの予測がつかなくって「コリャ作れん」って投げてました。なので味噌maxさんの記事見て感動してました。

ではでは今後の記事もたのしみにしていまーす。

味噌max さんのコメント...

なるほどなるほど文献。私ももっと文献を読んだり、歴史を学ばないと。実は先月末に暗渠めぐりを思い立ったばかりなので、何にも勉強できておりませんw

ジャークチキンは「男子ごはん」の見よう見真似です。スパイス等でたれを作り、漬け込んで、焼くだけなので案外簡単ですよ。ぜひぜひ。