2009年11月24日火曜日

ヨーロッパ最北の駅:ナルヴィックへオーフォート鉄道で移動。

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さて。この記事も昔のblogからのリライトです。
北アイルランドに住んでいた頃の旅行で、
北欧を巡り、北極に至った時の旅行記の一部です。
この記事の中では2006年って書いてますね。きっと2006年。
ここの記事の続きです。
まあ、地図を見てもらえば解るように、べらぼうな距離を走る電車の話。
乗り鉄にしても鉄分補給し過ぎな話です。
世界最北(?)の貨客鉄道。価格等は当時の値段です。


大きな地図で見る



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2006年の4月、スウェーデンの首都ストックホルムから、
世界最北の貨客鉄道(らしい)オフォート鉄道で約20時間かけ、
ノルウェー北部のナルヴィックへ行きました。

南極の昭和基地が南緯69度なので、
北緯68度のナルヴィックが大体どんな所かって話しです。
まあ、北大西洋海流のおかげで結構暖かかったのですが。



ストックホルム駅で一部屋三人の寝台のチケット890SEKを買ったのですが、
火災報知機の故障とか不備とかで、
なんと一等寝台へ替えてもらえるラッキーなハプニングもありました。
一人部屋で広々。快適。まあそれでも狭いけど。
でも、逆に三人部屋で、知らない国の人と話したほうが良かったかな。
って言うのも、孤独。窓の外は異国の、しかも信じられないような風景。
かなりセンチメートルになっておりました。



数時間毎に移り変わる車窓の風景。本当に幻想的。
街々を過ぎていくと、湖畔地方を電車は通り過ぎます。
千と千尋の神隠しに出てくるような感じで、湖の上を走っているよう。
無数の白樺(?)林や森林を過ぎ、徐々に山々の間を縫って行き、
フィヨルドの中をかいくぐっていきます。



なにせ貧乏旅行だったのですが、20時間缶詰でお腹は空く。
割高なのは知っていましたが、車内の食堂車へ。
一番安い食べ物、何かの挽肉を炒めたのにチーズを載せて焼いたの?w
と、ビール。



人生初の北極圏突入。
北上し白夜が始まる頃、空は不思議な色に染まっていました。
緑やオレンジに輝く、不思議な色。オーロラでもなさそう。なんだったのでしょうか、アレ。



フィヨルドが氷河の侵食で生じることは知っていましたが、
では、どうしてこんな出島みたいな地形が出来るのかが不思議。



フィヨルド独特の風景。先端恐怖症の人なら見れないくらいの山。
絶景に次ぐ絶景で、対処に困るほど。
曇っていたのが残念だけど、それもまた北極圏の寂しい風情がある。



かなりごついカメラを備えて、
車窓の向こうの山々を撮ろうとしている人が多々いました。
聞いてみると、野生動物が多いらしい。鹿や狼やそんなだと思う。
私も鹿とウサギを見ました。
でも、動物のほかにも、たまに垣間見える人々の生活も興味深かった。
衛星のパラボラアンテナが水平より低い角度を向いていました。



この後、数日はフィヨルドまみれな生活な生活を送るわけでした。
いや、フィヨルドってすごい、切り立った崖、深い谷、川、雪。
なかなか日本じゃ見れない美しさ。



もちろん長い時間をかけて生成されたのだろう。
氷河とか融けてんのね、でも。まあ、寒暖は上がり下がりするようなものだろうけど。
もし本当に地球温暖化なんていったら、こんな風景もいつかなくなっちゃうのかね。
もったいない。



そんな感じで20時間。ナルヴィックの街に着きました。
人口18000人くらいの小さな町です。
セブンイレブンでサンドイッチを食べたとメモがある程度でした。
まあ、ナルヴィックは通過しただけだったのですけどねw

この後、さらにバスで北上してトロムソへ、
飛行機でノルウェー領スヴァールバル諸島スピッツベルゲン島の、
北緯78度ロングイェールビーンへ至ります。

 


 

 

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